リラぼっと / コリラぼっと
はじめに
ベルギーのGian-Carlo Pascuttoさんが作られた、MCTSとDeep Learningを用いていて
大変強い囲碁プログラム
Leela
を使って、
ポカぼっと
と同じように
iGo棋院
で打てるようにしてみました。
使い方
基本的な使い方はポカぼっとと同じです。
こちらを見て下さい。
ポカぼっとにあるいくつかの機能は省略されています。
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「形勢」コマンドが追加されています。Leelaの考えている勝率が表示されます。
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「地合い」コマンドは使えません。
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「投了」コマンドは使えません。形勢が悪ければ投了します。
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「死に石」、「詳細」、「宇宙流」コマンドは使えません。
リラぼっととコリラぼっと
LeelaはGPUを併用すると本来の強さが発揮できるように作られています。
リラぼっとは、core i7 4770K + NVidia Titan Blackというハードウェアで
Leelaの強さを引き出しています。ただし、ハードウェアに強い負荷がかかるため、
多面打ちは出来ないような設定になっています。
思考時間は1手10秒に設定しました。
この状態で、8段程度の力があるようです。
コリラぼっとは、Leelaをみんなが楽しめるように、
- GPUは使わない
- 使うcpuのスレッド数を1スレッドに制限 (本来は8スレッド)
- pondering (相手の手番でも考えさせる) を使わない
- 思考時間は1手5秒
というように制限して、その代わり複数の部屋に入って多面打ちが出来るようにしました。
GPUとスレッド数が違うので、仮に思考時間を揃えてもリラぼっととコリラぼっとには
かなり棋力の差がでると思われます。(恐らく2-3子程度)
注意事項、バグなど
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中国ルールを採用しているため、日本ルールとスコアがずれることがあります。
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「レベル」コマンドでレベルの変更が出来ますが、レベルの数値は、
そのままLeelaに与える「一手あたりの思考時間」に対応しています。
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終局時の死に石指定を間違うことがあります。特にセキ(のような形)の判定が弱いです。
余裕で勝っている場合は死に石を取り上げて分かりやすくしてあげるといいかも。
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終局時、こちらから先にパスをしてあげないと自分でパスの判断が出来ないようです。
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「形勢」コマンドを「ぼっとの考慮中に」使った場合、勝率の白黒が逆になることがあります。
これはバグです。
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これは想像ですが、Deep Learningによるチューニングは恐らく19路でしか行っていないと
思われ、19路の強さと比べると9,13路ではかなり棋力が落ちるようです (級位レベル?)。
- 0.10.0では9,13路にバグがあり極端に弱かったですが、0.11.0で修正されました。しかし、序盤の打ち方に難があり、19路ほどの強さではないようです。
更新履歴
- 2017/05/31 開発開始。
- 2017/06/05 初版完成。エンジンは0.10.0
- 2017/09/20 エンジンを0.11.0beta9に差し替える。
- 2017/10/02 ぼっとの思考中に「形勢」を聞いたとき白黒が逆になる
バグの修正。
- 2017/10/24 エンジンを0.11.0正式版に。
- 2018/1/15 リラぼっとのみ、部屋に鍵をかけたら退室するように設定。
(コリラぼっとは従来通り。)